目覚めると、見知らぬ夫に溺愛されていました。
「ごめん。深く考えないで。記憶を失くした君にあんなこと言っても、混乱するだけだよな」

そうですね。混乱しました。
今もしてます。

「ただ言っておきたいのは、俺が言ったことは嘘でもなければ、冗談でもない。本心だよ」

「本心……?あの、私が好きだってこと?」

自分で言っていて恥ずかしい。
アンタ何様?って突っ込み入れたいくらい。

「うん。俺の気持ちはずっと変わらない……ってことを信じて欲しい」
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