目覚めると、見知らぬ夫に溺愛されていました。
「社長。あまり奥様を怯えさせるのも良くないかと」

にっこり笑って三国さんが言った。
もうその笑顔ですら怖いんですけど?
というのは内緒。

「そうだな。さて、俺は書斎で書類を片付けるよ。その間、百合を頼む」

「お任せ下さい」

そう言って、蓮司さんは三国さんから書類を受け取り、別荘に消えていった。
残された私達も、とりあえず別荘に戻り、リビングでお茶を飲むことにした。
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