甘々上司は今日もうさぎちゃんに夢中

なんか、今日はいつもより落ち着いてる...?
いつものハイテンションがない気がした。

私は、初めての部屋で隣に誠司さんが居ることにドキドキして、貰ったミルクティーを少しずつ飲みながら、チラチラと横を盗み見ていた。
隠れてみていたはずなのに、パチッと目が合う。


「どうしたの?」

「あ、えっと...そっちも1口ちょうだい?」


ただ見たかっただけなんて、言えるはずもなく、適当な理由も思いつかなかったのでそう言ってしまった。ちなみに、苦いのは苦手なので普段は絶対飲まない。


「いいよ。じゃあ、うさぎちゃんのもちょうだい。」


そう言われたので、私達はマグカップを交換する。
交換した後に気づいたけど、これって...

間接キス...?

誠司さんは既に飲んでいて、甘いな...なんて言っている。
しかも持ち手は私が飲んでいた時と一緒...。

ということは、私が口をつけたところに、誠司さんも付けて飲んだということだ。


「どうしたの?飲まないの...?」


恋愛経験の浅い私には、考えただけでも恥ずかしくなってしまう。

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