甘々上司は今日もうさぎちゃんに夢中
綺麗な涙のキス
「せ、誠司さん...これは...?」
私は今、何故か真っ白なドレスを着ている。
「うさぎちゃん!すごく綺麗...」
うっとりと私を見ている誠司さん...。
「っじゃなくて!なんで私ドレス着てるの?」
しかも、私が来ているのはただのドレスではなくウエディングドレス。
行きたいところがあると連れてこられて、あっという間に髪型までセットされてしまった。
「こっちにおいで。」
私の質問には答えてくれない誠司さんは、私の手を取ってどこかに向かう。
しっかりとエスコートしてくれているのが誠司さんらしいけど...。
連れてこられたのは、ちょうど2人で通れるくらいの花のアーチの前。
ピンクや白の花が綺麗に咲いている。
「真希...」
いつも私のことを、うさぎちゃんと呼んでいた誠司さんが名前で呼んだ。
心の準備ができていない私は、呼ばれただけでドキッとしてしまう。