熱い夜に溺れて
「触れ合いたい、だよ」

その言葉がどういう意味か、子どもじゃないからよくわかる。緊張して体が強張った。体が熱い。

目をローデリヒさんから逸らし、顔を赤くしている私にローデリヒさんはキスをした。いつものような優しいものではなく激しいもの。

「……ローデ……さん……」

息が続かず、私はローデリヒさんを見つめる。その目は普段と全く違い、私の胸はドキッと音を立てた。

「アナ、君にずっと触れてもいい?」

ローデリヒさんは私にまたキスをし、自分の着ている服を脱いだ。白い肌があらわになる。

私がコクリと頷くと、嬉しそうにローデリヒさんは笑ってまたキスを落とした。

ふわふわしているのはお酒のせい?それとも、ローデリヒさんのキスのせい?でも、そんなことどうでもいい。今はただローデリヒさんに触れられていたい。

二人きりの世界に閉じ込められて、こうして過ごしているうちに、私はローデリヒさんを好きになったしまったみたいだ。
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