俺様紳士と甘えた彼とのハッピーエンドの選び方
「あっ…………えっ………」
「おねぇーさん!1人で参加してたの?これから一緒にご飯食べに行こう」
「いいねー!もちろん俺らがおごるからさ。楽しもうよー」
すでに顔が赤くなりお酒が入ってように見える男2人に声を掛けられてしまったのだ。
普段ナンパのような事をされるのは、ほとんどにったので、彩華は驚ろきつつどうしていいかわからずに、「あの………違うんです……」と言う事しか出来なかった。
それでも彩華の肩を掴んだ腕の力は強く彩華はあっという間によろよろと駅とは反対方向へと連れていかれてしまった。
「あのっ!離していただけませんか?………私、行きたくないのでっ!」
先ほどより大きな声でそう言うけれど、周りは騒がしく聞こえていないのか、男たちは「え、何?まー、いいからいいから。行けば楽しいよ」と言って手を話してくれない。
「………やめて………っっ…………」
更に大きな声を上げようとする前に、今度はナンパをしてきて男達とは違う方向へと体を引かれた。
彩華は誰かに手を繋がれたのがわかった。とても温かい手だった。
「何やってんだ………行くぞ」
「え…………」