俺様紳士と甘えた彼とのハッピーエンドの選び方
今年のクリスマスは平日だ。
そのためクリスマス前の土日に、一足早くクリスマスを過ごしているのだろう。恋人へのプレゼントを持った人々が多く見られる。皆が幸せそうにしているのに納得してしまう。
彩華はそんな人々を見つめながら、寒さでかじかんだ手をギュッと握りしめた。
「寒いな………」
彩華はすぐにその光景から視線を外して、その場から逃げるように駆け出した。
駅近くにあるネットカフェは空室があったので、彩華はすぐに仕事を終わらせる事が出来た。この店には来たことがなかったが、漫画本やDVDの種類が豊富だった。そのため、人は沢山いるようだった。
「折角だし、少し読んでみようかな………」