俺様紳士と甘えた彼とのハッピーエンドの選び方
話しが調度一段落ついた時だった。
祈夜のスマホが鳴った。彼はすぐにスマホの画面を見て「編集部からだ………。出てくる」と言い部屋を出た。
忙しそうにする彼を笑顔で見送った後、彩華は先ほど読みかけだった彼の漫画本を見ようとソファに座ろうとした。すると、カーテンに隠されるようにして紙袋があり、彩華が立っていると微かに中身が見えた。そこにも漫画本が入っていたのだ。
「………勉強用かな?それとも、祈夜の趣味かな?」
そんな風に思って微笑みながら、その紙袋に近づいた。そして、1番上にあった本を取り出すと、彩華は唖然としてしまう。
予想外の物がそこにあったからだ。
「…………これは見るべきじゃなかった?」
と、小声が漏れてしまったけれど彩華はそれから目が離せなくなってしまったのだった。