俺様紳士と甘えた彼とのハッピーエンドの選び方
「………恥ずかしい?」
「………うん」
服を脱ぐ気配を感じなくなったのか、祈夜はこちらを向いて彩華を見ながら、苦笑していた。すると、彩華にゆっくりと近づくと耳元に口を寄せる。
「俺が脱がせようか?」
「へ………」
「脱がせてあげるから、頑張れ」
「…………うー………なんか、祈夜が年上みたいな事言ってる」
「彩華が緊張しすぎてるからだろ。………はい、取れた」
静かな部屋に彼の甘い声が響く。
取られた下着は、彼がソファの端に置いてしまう。彩華は、咄嗟に腕で胸元を隠すけれど祈夜が「ダメ」と言ってそれをはがしてしまう。
「俺にポーズ決めさせて」
そう言うと、彩華に深く座るよう言った後に、視線を真っ直ぐして、手をソファに置いたり、太ももに置いたりした。そして髪を少しだけ前に垂らした。彼の手が肌に触れる度に冷たいはずなのに、何故か温かさを感じてしまい、ドキッと胸を高鳴らせた。
「後は俺を誘うように見つめて」
「何それ………」
「エッチしたいなーって感じで」
「無理だよ、そんなの」
「………じゃあ、これでは?」