好きなんかじゃない
受け取りカウンターのお姉さんが言う。
「はーい。チョコとラズベリーのお客様ね」
私は二つ受けとる。
「わ。かわいい」
思わず、つぶやいた。
色とりどりのトッピングに、おいしそうなアイス。
上にはチョコレートでハートが書いてある。
「かわいい、カップルね。
ハートはおまけよ」
ち、違います!
「あ、まだクラスメイトで……」
お姉さんはいたずらっぽく言う。
「じゃぁ、応援してるわ。頑張って!」
違います!
まだ、は間違えて言いました。
とは言えないまま、藤田のとこへ持っていく。
「あ、おかえりー。蔵本」
藤田がアイスを受け取る。
手が触れる。
今日三度目だ。
「蔵本、さぁ」
藤田が言う。
歩きながら、もう食べ始めている。
「ラズベリーでよかった?
俺、勝手に決めちゃったけど」
少し、悪びれたように言う。
「あ、ありがと。自分じゃ決めきれなかったから、よかった」
私もアイスを口に含む。
おいしい。
確かに、人に勧めるだけある、おいしいアイスだ。
「おいしい?」
藤田が聞く。
「うん、おいしい。
ごめんね。おごってもらって」
「俺がしたいだけだから。
気にしないで」
おいしいものを食べると、リラックスするらしい。
多分、本当。
今、藤田といて、少し、楽しい。
「はーい。チョコとラズベリーのお客様ね」
私は二つ受けとる。
「わ。かわいい」
思わず、つぶやいた。
色とりどりのトッピングに、おいしそうなアイス。
上にはチョコレートでハートが書いてある。
「かわいい、カップルね。
ハートはおまけよ」
ち、違います!
「あ、まだクラスメイトで……」
お姉さんはいたずらっぽく言う。
「じゃぁ、応援してるわ。頑張って!」
違います!
まだ、は間違えて言いました。
とは言えないまま、藤田のとこへ持っていく。
「あ、おかえりー。蔵本」
藤田がアイスを受け取る。
手が触れる。
今日三度目だ。
「蔵本、さぁ」
藤田が言う。
歩きながら、もう食べ始めている。
「ラズベリーでよかった?
俺、勝手に決めちゃったけど」
少し、悪びれたように言う。
「あ、ありがと。自分じゃ決めきれなかったから、よかった」
私もアイスを口に含む。
おいしい。
確かに、人に勧めるだけある、おいしいアイスだ。
「おいしい?」
藤田が聞く。
「うん、おいしい。
ごめんね。おごってもらって」
「俺がしたいだけだから。
気にしないで」
おいしいものを食べると、リラックスするらしい。
多分、本当。
今、藤田といて、少し、楽しい。