綴る本
柚燐の心の葛藤など長年の付き合いでわかる由良にとっては些細なことでしかない。相手の事が好きで愛しいなら身体を求めのは動物なら当たり前であり、ましてや人間なら同然な感情である。好きな人間を抱きたいと思わない人間など絶対無いに等しい。それに当て嵌まらなければただその人のことを愛していないだけである。
未だに考えている柚燐の細い腰に手を回して空いた手を顎に添えて上向きにし、由良は突然のことで驚いている柚燐の形のいい唇に自分の唇を押し当てた。
柔らかく少し濡れた唇の感触。 柚燐も我慢できないのか舌を由良の舌に這わせて、絡ませ、艶やかな音をたてる。
それを何度も繰り返しお互いの満足いくまですると二人は唇を離した。
由良の息は荒くなく、柚燐の息は荒かった。
柚燐のパジャマ越しからでもわかる豊かな起伏が上下に揺れている。
「由良……我慢できなくなるからこれ以上すると……私……」
「続きは今日の夜にな、柚燐。それでいい?」
「う、うん」
柚燐が恥ずかしそうに頷く。
「着替えようか」
そう言ってハンガーにかけていた制服一式を取り、由良は洋室とリビングの間にあるスライド式の扉で区切った。
着替えた後、洋室にいる柚燐に由良が呼び掛ける。
「着替え終わった?」
「うん、終わったよ」
着替えの終わった二人は朝食の準備をするキッチンに行く。
そして、リビングのテーブルに朝食が置かれ、二人は席に座る。「もう一ヶ月だね、この暮らしが始まって」
朝食をとりながら柚燐が感慨深げに話を切り出した。
「そうだな、二人で暮らして一ヶ月だな」
「教会の孤児院からここに来てそんなに経つんだね」
「ああ」
由良と柚燐は赤ちゃんの時に親に捨てられ教会の孤児院の前に置かれていた。その孤児院には寄付や生活保護で親を失った子供たち少数を養っている。勿論、由良や柚燐も例外ではない。
今二人が暮らすために必要なお金は生活保護や教会からの仕送り、由良がバイトをして生計を建てている。どれも微々たるものであるがお金など少なくてもお互いが入ればそれでいいと思っている。 朝食を食べ終えた二人はリビングで他愛ない話をしていた。
未だに考えている柚燐の細い腰に手を回して空いた手を顎に添えて上向きにし、由良は突然のことで驚いている柚燐の形のいい唇に自分の唇を押し当てた。
柔らかく少し濡れた唇の感触。 柚燐も我慢できないのか舌を由良の舌に這わせて、絡ませ、艶やかな音をたてる。
それを何度も繰り返しお互いの満足いくまですると二人は唇を離した。
由良の息は荒くなく、柚燐の息は荒かった。
柚燐のパジャマ越しからでもわかる豊かな起伏が上下に揺れている。
「由良……我慢できなくなるからこれ以上すると……私……」
「続きは今日の夜にな、柚燐。それでいい?」
「う、うん」
柚燐が恥ずかしそうに頷く。
「着替えようか」
そう言ってハンガーにかけていた制服一式を取り、由良は洋室とリビングの間にあるスライド式の扉で区切った。
着替えた後、洋室にいる柚燐に由良が呼び掛ける。
「着替え終わった?」
「うん、終わったよ」
着替えの終わった二人は朝食の準備をするキッチンに行く。
そして、リビングのテーブルに朝食が置かれ、二人は席に座る。「もう一ヶ月だね、この暮らしが始まって」
朝食をとりながら柚燐が感慨深げに話を切り出した。
「そうだな、二人で暮らして一ヶ月だな」
「教会の孤児院からここに来てそんなに経つんだね」
「ああ」
由良と柚燐は赤ちゃんの時に親に捨てられ教会の孤児院の前に置かれていた。その孤児院には寄付や生活保護で親を失った子供たち少数を養っている。勿論、由良や柚燐も例外ではない。
今二人が暮らすために必要なお金は生活保護や教会からの仕送り、由良がバイトをして生計を建てている。どれも微々たるものであるがお金など少なくてもお互いが入ればそれでいいと思っている。 朝食を食べ終えた二人はリビングで他愛ない話をしていた。