星のキミ、花のぼく
3か月くらいなら、耐えられるだろう。
そのあいだに探偵やら何やら使って私の素性を洗うんだろうけど、暴かれて困るような薄暗いことは私には何もない。
そんな私と違って、この男には芸能人という足枷があるから、変なことをして注目を集めることは避けたいだろう。
何も、自分からこのことをばらすことはないだろう。
「3か月、協力的な友好関係を築きましょう。あなたのために行動するわ。何も危害を加えないと、あなたが信じられるように。ただ、私だってあなたを完全に信じているわけじゃない。私も望まないことだけど、3か月の間におかしいって感じたら、すぐに週刊誌に売り込むわよ。あなたに結婚を迫られたって。こんなこと話されたら、困るわよね?」
ただの一般人が言うことなんて信じる人なんかいないかもしれない。
私だってこんなこと暴露して、大人しく暮らせるわけがない。
そのときは、週刊誌に垂れ込むくらい、平穏なんかどうにでもなれってくらい、そのくらいの仕打ちをこの人から受けたってこと。
「いい度胸だ。やってみればいい。そんな世間にばれるようなこと、お前がいちばん得しないだろう。俺は何とでも弁解できるけど、お前は違うだろう。」
「だから、あんたへの不信が募ってどうにも回らなくなったときは言うからね!ってことよ。」
「ふぅん。ということは、俺もお前に信じてもらえるように、努力しないといけないってわけか。じゃあ、どうしたらいい?」
一般人で自由がきく私よりは、この男のほうが逃げ場は少ないのかもしれない。
「あなたのマネージャーさんにちゃんと紹介してほしい。あなたの言葉だけじゃ信じられないから、事情を全部話して、3か月だけ"お友達"の契約するって説明すること。」
「"お友達"ねぇ………なかなか楽しい響きじゃないか。」