星のキミ、花のぼく
1
「本当に、貴様はアホだな、アホすぎる……!」
その呆れも混じったお怒りの声は、俺の二日酔いの頭にガンガンと響いた。
「例のスキャンダルの件でこっちは大忙しだってのに、また余計な仕事を増やしやがって!」
そのスキャンダルさえなければ、俺だってこんなアホなことはしなかっただろう。
「お前、スキャンダルが悪いみたいな顔をしているけど、その当事者はお前だし、このスキャンダルはお前の普段の行いが悪いから招いた事態だぞ!俺は関係ないみたいな顔をするな!」
「はい、スミマセン…」
お怒りのマネージャー・亘(わたり)が鬼の形相で睨んでくるから、俺は大人しく頭を下げた。
『人気アイドル・悠星(ゆうせい)と美人モデル・柚乃(ゆの)、熱愛!』
なんて記事が朝のワイドショーのトップニュースに飛び交ったのは、昨日の朝の出来事。
その日、午後からの仕事だった俺は、朝方に帰宅して爆睡中だった。
そこをマネージャーの亘に電話で起こされて、「全くお前は何をやっているんだ!」の怒号。
素直に「…寝てる」と返事をしてから、亘の機嫌はさらに悪くなったように思う。
そのあとすぐさま事務所に呼び出されて、どういうことか説明しろと迫られて、でも俺だってどうして柚乃と熱愛なんて報道されているのかわからなくて……というのが昨日のこと。
ああ、俺は昨日からずっと、亘に怒られてばかりだ。
その呆れも混じったお怒りの声は、俺の二日酔いの頭にガンガンと響いた。
「例のスキャンダルの件でこっちは大忙しだってのに、また余計な仕事を増やしやがって!」
そのスキャンダルさえなければ、俺だってこんなアホなことはしなかっただろう。
「お前、スキャンダルが悪いみたいな顔をしているけど、その当事者はお前だし、このスキャンダルはお前の普段の行いが悪いから招いた事態だぞ!俺は関係ないみたいな顔をするな!」
「はい、スミマセン…」
お怒りのマネージャー・亘(わたり)が鬼の形相で睨んでくるから、俺は大人しく頭を下げた。
『人気アイドル・悠星(ゆうせい)と美人モデル・柚乃(ゆの)、熱愛!』
なんて記事が朝のワイドショーのトップニュースに飛び交ったのは、昨日の朝の出来事。
その日、午後からの仕事だった俺は、朝方に帰宅して爆睡中だった。
そこをマネージャーの亘に電話で起こされて、「全くお前は何をやっているんだ!」の怒号。
素直に「…寝てる」と返事をしてから、亘の機嫌はさらに悪くなったように思う。
そのあとすぐさま事務所に呼び出されて、どういうことか説明しろと迫られて、でも俺だってどうして柚乃と熱愛なんて報道されているのかわからなくて……というのが昨日のこと。
ああ、俺は昨日からずっと、亘に怒られてばかりだ。