氷点下できみを焦がしたい
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「ごめんね、僕に君はもったいないよ」
優しくて儚げな王子様だと思っていた。
きっと毎朝紅茶を嗜んでから学校に来て、
雨の中の子犬には傘を差し出して、
誰にでも優しくて。
そんな人だと思っていたから。
「お前ごときが俺に釣り合うわけないだろ、頭沸いてんのか」
知らなかった。
彼がこんなにも冷酷な王子様だったなんて。
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