氷点下できみを焦がしたい
「……そういえば永遠くんに、ミスターコン投票しちゃった」
「は?」
怪訝そうに眉を潜める永遠くんに、へらりと笑って返す。
うちの文化祭にはミス・ミスターコンテストがあって。
生徒と一般来場者による投票で、ミス・ミスターと準ミス・準ミスターが選ばれる。
投票用のプリントには、ミス・ミスターに選ばれて欲しい人の名前を書くところと、理由を書く欄がある。
私は永遠くんの名前を書いたんだけれど、理由があまりにも長くなってしまった。
記入欄を大幅にはみ出してしまった私の熱い思い。
ちょっと気持ち悪いかな、と思ったけれど、そのまま投票箱に入れてしまった。
きっと私の1票がなくたって永遠くんは1位になるんだろうけれど。