氷点下できみを焦がしたい



そんな言い合いをしていると、永遠くんのスマホが着信を知らせる。



「あ……悪い、莉緒だ」

「そっか、行ってらっしゃい!」

「……お前も、ちゃんと文化祭楽しめよ」



それだけ言って、屋上を出て行った永遠くん。


永遠くんと、屋上で。
ふたりきりで、秘密で。

りんご飴食べられただけで私、こんなに幸せだよ。



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