氷点下できみを焦がしたい



「……!」



どうしよう、それ、私のだ……。

周りの人たちも、「すごいファンだね」と騒ついている。


だってまさか読まれるなんて思ってなかったから!なんか告白みたいなこと書いてない!?私、大丈夫!?


……いや、でも、名前書いてないし!匿名だし!

永遠くんも誰も、私が書いたなんて気付いてないよね!




「……びっくり、しましたね。こんなに想ってくれてる人がいるとは。ありがとうございます」



少し引きつった永遠くんの笑顔。
この大勢の生徒の中、私を見ている気がした。


……もしかして、バレてる?



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