氷点下できみを焦がしたい
「──ありがとう」
永遠くんの声が、花火の音と重なった。
ありがとうって何が?キョトンとしていると、永遠くんはククッと可笑しそうにわらう。
「さっきのコメント、ちょっと、嬉しかった。作文みたいでだいぶ引いたけど」
嬉しかったのはちょっとで、引いたのはだいぶなんだ……。
でもそれも照れ隠しだって、永遠くんの笑ってる顔を見たらそう思ってしまう。
「私のコメントだってわかったの?」
「……俺が優等生じゃなきゃ意味ないって話したの、覚えてたんだろ」
「っ……うん」
そうだよ、忘れるわけないよ。