氷点下できみを焦がしたい
永遠くんは私の入力したデータに目を通して、顔を上げた。
「ん、もう帰っていいよ」
「え……でも、永遠くんの終わってないんじゃ、」
「後はやっとくから」
やっとくからって、この量を?
真緒くんもいないのに?
それでも永遠くんは本当に私を帰らせるつもりみたいで、「さっさと出てけ」なんて冷たいことを言う。
優しいけど、永遠くんは人にばっかり優しいけど。
自分には全然優しくないよね。
……それに、さっきから実は気になってたことがあって。
永遠くん、顔赤くない?