氷点下できみを焦がしたい
「ねえ、お願いだから永遠のこと取らないで。私、永遠がいないとだめなの、永遠のいちばんじゃないと、私……」
潤んだ瞳に見つめられて、胸がキリ、と痛くなった。
どうしてだろう、私たち、ただ同じ人を好きになってしまっただけなのに。
どうしてこんなに、苦しくなるんだろう。
「羽瑠ちゃんは、きっと友達もたくさんいるでしょ。明るくて可愛いし、いっぱい愛されてるでしょ。私には永遠しかないの……」
私だって、永遠くんがほしい。
永遠くんの特別になりたい。
永遠くんのこと笑顔にできるの、私がいい。
って、言えなかった。
泣きそうな莉緒ちゃんを見たら、何も言葉が出てこなくて。
私がこの子を苦しめてるんだって思ったら、どうしていいかわからなくて。
……だけど私、それでも、永遠くんのこと諦められる気がしないよ。