氷点下できみを焦がしたい



「私、は……」



私も永遠くんが好き。
だから譲れない。


そう言おうとして口ごもる私を、莉緒ちゃんは鋭く睨む。



「何も言えないくらいの気持ちなら、諦めてよ……」



莉緒ちゃんの震えた声。
その言葉がぐさりと私の胸を刺す。


そうか、私は、優しいふりしてただ弱いだけで。

自分のせいで誰かが傷つくのが怖くて、逃げてる。それってすごく失礼だ。






「……じゃあ、それだけだから。
永遠にこれ以上、近付かないで」



それだけ言って、莉緒ちゃんは公園から出ていった。

私は小さくため息をつく。


どうするのが正解なんだろう。



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