氷点下できみを焦がしたい
「永遠ー?誰?」
入り口で喋っていると、生徒会室の中から優しげな声が聞こえてくる。
え、他にも人いたの!?
ブラック永遠くんがバレちゃまずいんじゃ……?
「ああ、最近勉強教えてたやつ」
慌てる私とは対照的に、冷静なまま返事をする永遠くん。
部屋の中から、1人の男の子が顔を覗かせた。
副会長の日高真緒くんだ……!
永遠くんと人気を二分しているイケメン。
生徒会長の永遠くんが高嶺の花なら、ちょっとチャラくてプレイボーイな日高真緒くんは近寄りやすいイケメンだ。
「なに、この子に本性バレてるの?」
「ああ」
「へー、びっくりしたでしょ?」
笑いながら私に話しかけてくれる日高くん。
わ、私、学校の2大イケメンと話してる……!