氷点下できみを焦がしたい



困らせちゃうかな。莉緒ちゃんがいるのに。

叶わないかな。永遠くん、私のこと、好きになってくれないかな。



本当の永遠くんのこと、知らなければよかったって。


外面だけの優しい永遠くんに憧れていればよかったって。


……そんなことないよね。



冷たくて、ぶっきらぼうで、それでもとびっきり優しい永遠くんだから好きになったんだ。

そう思ったらなんだか急に愛おしくなって。涙もいつの間にか止まっていた。


私が泣き止むまで、永遠くんは黙って隣にいてくれた。

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