身代わり婚~偽装お見合いなのに御曹司に盲愛されています~
悠人さんを信じたいし、信じてる。私は意を決して悠人さんを見据えた。
「悠人さんって私のことどう思ってますか?」
急に聞いた私の言葉に、悠人さんは驚いた表情を浮かべた。
「どうって?かわいい」
ふわりといつも通りの甘い笑顔を見せていう悠人さんに、私は小さく首を振る。

「そうじゃなくて……」

「え?あと?優しい」

行って欲しい言葉をもらえず、私はキュッと唇を噛む。

「私のこと……好きですか?」
その言葉に、悠人さん一瞬動きを止めた後、体を起こす。
「なんだよ?どうした?礼華、急に」
はぐらかすように言った悠人さんに、心の中で絶望が広がる。

「あっ、なんでもないです」
あえて明るく言うと、私は立ち上がってキッチンへと向かう。
「お昼何にしようかな……」
「礼華……」
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