身代わり婚～偽装お見合いなのに御曹司に盲愛されています～

あの後、二人で私の実家へと戻りながら、明日香がお姉ちゃんに連絡をとってくれたこと、そしてお姉ちゃんに頼み込んで今日この場に来たことを聞いた。

そして、家へ着くと悠人さんは私の両親へと頭を下げた。
順番が逆になってしまったこと、そして私を傷つけたこと。

「悠人さんやめて。悠人さんだけがあやまることじゃない」
そんな私の言葉に、両親も小さく頷いた。

「始まりは私たちが、姉の代わりに礼華をお見合いにいかせたことが原因です。申し訳ありませんでした」
お父さんの言葉に、悠人さんは少しホッとしたように顔を上げた。

「どんなことがあっても礼華さんのことは守ります。正式に結婚を認めていただけますか？」
悠人さんは真摯に両親へと向き合ってくれる。
私は嬉しくなり、また涙が零れそうになる。

「でもご実家は大丈夫？」
お母さんの言葉に、悠人さんは私の方を見た。