スーパーモテ子とメガネザル
「俺、先玄関で待ってるから…」
と言ってゆっくりと秋の部屋から出る
ドアを閉めようとしたとき…
「ちゃんと待ってろよ!」
と俺をギロリと睨みながら言う秋
そんな、秋を睨み返しながら
「はいはい…ちゃんと待ってますよぉ」
と適当に返事をしてドアをパタンと閉める
秋は…
小さい頃からスーパーモテ子で
俺は、結局、秋の
『オモチャ』
でしかないんだなぁ…
ってなぜか毎朝思ってしまう俺は
きっとバカなんだと思う
するとそのとき…
「隼人君っ…いつもごめんねぇ」
階段をとぼとぼと下りる俺に声をかける
秋のお母さん
正しくは俺のおばさん
おばさんはめちゃくちゃ綺麗で
おのお母さんから秋みたいな
美人が生まれるのは
なんとなく
納得がいく…