スーパーモテ子とメガネザル



「メガネザルのくせにか…」


とわざと秋に聞こえるように呟いて

眼鏡を見せつけるようにはずす


「これでメガネザルじゃなくなるな?」


とニヤリと笑ってみせる



いつもと立場が逆転する




俺に少し怖がっている秋

そんな秋をかわいいと思う俺は



バカだな…


本当にバカだ…



「おめでとうって言えないわけ?」


「だからっ…言うってば…」


「だから早く言えって…」


まただ…


秋はまた俺から目を逸らす


戸惑っているような表情




そんな顔されて…



俺が我慢できるとでも思った?






ダメだ俺…




17年の想いが爆発する…










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