見ツケテ…
「館下先生のことはひとまず置いておくとして、心霊現象もどんどんエスカレートしてると思わない?」
あたしは3人の顔を順番に見て言った。
最初は赤ん坊の声が聞こえてきたり、夢に出てきたりする程度だった。
それが、今は赤ん坊の姿までしっかり見えるようになったのだ。
さっきのトイレで赤ん坊に捕まっていたら、あたしはどうなっていただろうか?
もしかしたら、この世ではないどこかに引きずり込まれていたかもしれないのだ。
「ちょっと待って」
直弘がそう言い、スマホを取り出した。
そしてあたしたち4人の集合写真を確認する。
「これ、人影がしっかり写ってるぞ」
スマホ画面を横から覗き込んでいた知樹が言った。
確かに、撮影した当初よりも黒板に映る人影が濃くなっているのがわかった。
「赤ん坊を抱っこした女性だね」
美奈が言う。
「もう1枚の方は?」
直弘にそう言うと、民家の塀をバックにして撮影した写真を表示してくれた。
あたしは3人の顔を順番に見て言った。
最初は赤ん坊の声が聞こえてきたり、夢に出てきたりする程度だった。
それが、今は赤ん坊の姿までしっかり見えるようになったのだ。
さっきのトイレで赤ん坊に捕まっていたら、あたしはどうなっていただろうか?
もしかしたら、この世ではないどこかに引きずり込まれていたかもしれないのだ。
「ちょっと待って」
直弘がそう言い、スマホを取り出した。
そしてあたしたち4人の集合写真を確認する。
「これ、人影がしっかり写ってるぞ」
スマホ画面を横から覗き込んでいた知樹が言った。
確かに、撮影した当初よりも黒板に映る人影が濃くなっているのがわかった。
「赤ん坊を抱っこした女性だね」
美奈が言う。
「もう1枚の方は?」
直弘にそう言うと、民家の塀をバックにして撮影した写真を表示してくれた。