見ツケテ…
あまりに深く切り裂いたため、父親の首が一気に半分ほど垂れ下がってしまった。
2人の血によって部屋の中が真っ赤に染まる。
「大丈夫よ恵梨佳」
「大丈夫だぞ、恵梨佳」
2人の、掠れた声が部屋中に響き渡る。
「1人じゃない。3人一緒だからな」
首の皮一枚で繋がっている父親が、頭をブラブラと揺らして言う。
そして、2人は同時に笑い出した。
首を掻っ切って、もう声なんて出ないはずなのに、その声で笑い出した。
笑った衝撃で、残っていた皮がブチブチと引きちぎれて行く音が聞こえた。
やめて!
もうやめてよ!!
そう念じた次の瞬間、あたしの体の上に両親の頭がボトリと落下してきたのだった……。
2人の血によって部屋の中が真っ赤に染まる。
「大丈夫よ恵梨佳」
「大丈夫だぞ、恵梨佳」
2人の、掠れた声が部屋中に響き渡る。
「1人じゃない。3人一緒だからな」
首の皮一枚で繋がっている父親が、頭をブラブラと揺らして言う。
そして、2人は同時に笑い出した。
首を掻っ切って、もう声なんて出ないはずなのに、その声で笑い出した。
笑った衝撃で、残っていた皮がブチブチと引きちぎれて行く音が聞こえた。
やめて!
もうやめてよ!!
そう念じた次の瞬間、あたしの体の上に両親の頭がボトリと落下してきたのだった……。