見ツケテ…
教室までの道のりで夢の詳細を教えてもらうと、なんとそれはあたしが見た夢とほぼ一致していたのだ。


あたしは慌てて、自分が見た夢の内容を美奈に話して聞かせた。


「冗談でしょ? あたしたち全く同じ夢を見たってこと?」


美奈の言葉にあたしは頷く。


これはもう偶然じゃすまされなさそうだ。


「あたしたち、池の女性に狙われてるってこと……?」


「わからないけど……もしかしたら、そうなのかも」


信じたくはないけれど、あたしはそう言った。


同時に知樹と直弘が無事かどうか心配になり、A組への道のりを急ぐ。


教室へ入ると、すでに2人とも登校して来ていた。


気のせいかもしれないが、2人とも青ざめた顔をしている。


あたしと美奈はすぐに2人に駆け寄った。
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