見ツケテ…
今日の出来事がキッカケで、2人の距離はグッと近づいているかもしれない。


そんなことを考えていると、注文したカレーが運ばれて来た。


トッピングに選んだウインナーはほどよく焦げ目がついて美味しそうだ。


「午後からどうする? まだ見れてないお店はあるけど」


美奈が自分の荷物へ視線を向けて言った。


この荷物を持ったままショッピングモールに戻るのは大変そうだ。


「この近くにゲームセンターがあるけど、行ってみるか?」


事前にこの周辺の地図をしっかり確認していた直弘が言う。


「いいね! あたし行きたい!」


ショッピングモ-ル内にもゲームセンターはあったのだけれど、お客さんが多くてどのゲームも順番待ちになっていたのだ。
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