私はどうしたいの?

私の幼少期の話になる。

側から見れば仲の良い家族。
両親共に若くして私が授かり今でも両親の歳を聞かれると「若いね」と言われる。

父は今でこそ定職についてはいるが
若い頃はコロコロ仕事を変えていたと母から聞いた。

母は父のイエスマンであり仕事は真面目

子供の頃は電気、ガスが止まるは日常茶飯事で
給食費なども遅れて払っていたと記憶する。

私が20歳になる前の晩
母から言われた言葉は一生忘れない

「お金を借りたいから保証人になって欲しい」

社会に出て間もない私は意味もわからずだったが
私が保証人にならないとお母さんは自殺でもしちゃうんじゃないかと不安になったのを覚えている。

その頃の私は高校卒業後に病院でヘルパーの仕事に就いていた。社会保険もあり保証人には簡単になれた。

1度なれば2度3度と言われ
言われるままに保証人として名前を書いた。

あの頃はお金もすぐに借りれる時代だった
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