愛され秘書の結婚事情
一時間後。
完璧なメイクとヘアセットを終えドレスに着替えた七緒が、悠臣の前に現れた。
長い黒髪はゆるくカールをかけ女らしく纏められ、細く長い首筋を見せ。
肌色に映えるローズカラーのチークに、アイシーカラーで統一した涼やかなアイメイクが黒目の大きなアーモンド型の目元を涼やかに彩り。
淡いローズピンクのルージュが、少し下唇の厚い女らしい唇を華やかで可愛らしい雰囲気に変える。
店長自らセレクトした膝丈のミニドレスは、濃いチョコレートカラーが七緒の肌色に映え、ストレートラインが程よくシックな印象だ。
裸眼でもそれほど不自由がないという理由で眼鏡は強引に奪われ、普段着なれないドレスを着せられ、七緒は完全に萎縮していた。