愛され秘書の結婚事情
威張った口調で言い返し、悠臣はフッと表情を緩めた。
「だからね。僕にはあなたが必要なんだ。あなたほど有能で気が利いて、一緒にいて寛げる秘書なんてどこにもいない。おまけに女性としても魅力的だ。そんな人が毎日隣にいてくれて、僕が、この人とずっと一緒にいられたらいいなって思うのは、当然の流れだと思わない?」
「じょ……桐矢さん……」
プロポーズして開き直ったのか、悠臣の言葉はあまりに率直で愛情に満ちていて、七緒は心臓の鼓動が早まるのを感じて顔を赤らめた。