悪役令嬢になりきれませんの。
都心にお引越し令嬢




アルファーナ国の北にある我が領土マルフィードからアルファーナ国都心に一日半掛けて我々一家はやっとたどり着いた……やはり都心ってだけで人がごった返している。




領主の仕事はカナルの息子、ガララーガに任せてみんなが泣きながら見送ってくれる中、出発した……田んぼの魔石のメンテはどうしたかって?それは、ラルラの母親で現在メイド長のミラさんが優秀な魔法士さんだったみたいでミラさんが補充してくれるんだとか……(きっと、戦うメイドってお母さん譲りだったんだね。)だから私は安心して都心で学園ライフを……




「あ、シャルネラちゃん!シャルネラちゃんのお店にオーナーとして顔をだしましょうね?経営はカナルやラルラがやってくれてるけど……やはりオーナーの顔を知っておいた方が働いてるかた達も安心できると思うの。」





まったりゆっくり学園ライフ!の、予定がガラガラと崩れる音が聞こえた気がした……




「まぁまぁ……アベスティーナ。そんなに焦るんじゃないよ。経営が上手くいってるからって、シャルネラの予定もあるのだ、どうだ、シャルネラ。明日ぐらいにでも行ってみないか?」





え?お父さん?いまさっき私にも予定があるとか何とか言ってませんでした?今日じゃなくて明日ならおっけいかな?って感じですか?いやね、予定は未定で……明日は明日の風が吹くってもんでですね?明日にならないと分からないんですよ?なんて、言おうと思うが……私には友達のとの字もいない……ぼっちの私が?予定などある訳もなく?私はお店に顔を出しに行くことが決まった……











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