同じ日が暮れて、違う星が落ちる
彼の部屋に着いたら、何と切り出そう。
きっと私の格好にまず驚くはずだ。

そんな顔を見たら、きっと縋り付きたくなる。
まだ一緒にいようと言いたくなる。

でも、私たちはお互いの未来を許さなくてはいけない時期なのだと悟る。



きっと私たちはとっくにオレンジ色を脱ぎ捨てていた。

彼の星はもう地上に落ちている。
それは私ではない。


涙がこぼれないようにぐっと顔を上げる。

そこには満天の星空が広がっていて、星がひとつどこかへ流れた気がした。



終わり
< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:1

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

棘

総文字数/1,789

恋愛(純愛)4ページ

表紙を見る
生産性のない恋

総文字数/3,115

恋愛(キケン・ダーク)4ページ

表紙を見る
君の知らない絶望

総文字数/437

詩・短歌・俳句・川柳1ページ

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop