黒桜蝶〜夜桜に蝶が舞う時、私は恋をする〜
3回ノックをすると、中から「どうぞ」と声が聞こえる。
「失礼します」
「お、待ってたよ。伊桜里」
そう言ってニコリと穏やかに笑うのは、総長のヒロさん。
本当に暴走族の総長なのか?と疑いたくなるくらい、すごく穏やかで優しい人。
居づらいこの場所にまだ居られるのはこのヒロさんのおかげなのだ。
「ヒロさん、何かあったんですか?」
「いや?伊桜里とまたお茶でもしようと思ってね」
ヒロさんはここでの私の立場や居づらさを知っているのか、たまにこうやってお茶に誘ってくれるのだ。
誘われるのが私だけだとしても、それを妬まれたりしないのは、ヒロさんの人柄のおかげだろう。
「はい。伊桜里はミルクティーで良かったよね」
「…はい。ありがとうございます」
「どういたしまして。今日はね、美味しそうな抹茶のケーキを見つけたからそれにしてみたんだ」
お皿にキレイに盛られたケーキは本当に美味しそうで。
さっきまであった緊張などが一気にほぐれるのがわかった。
「失礼します」
「お、待ってたよ。伊桜里」
そう言ってニコリと穏やかに笑うのは、総長のヒロさん。
本当に暴走族の総長なのか?と疑いたくなるくらい、すごく穏やかで優しい人。
居づらいこの場所にまだ居られるのはこのヒロさんのおかげなのだ。
「ヒロさん、何かあったんですか?」
「いや?伊桜里とまたお茶でもしようと思ってね」
ヒロさんはここでの私の立場や居づらさを知っているのか、たまにこうやってお茶に誘ってくれるのだ。
誘われるのが私だけだとしても、それを妬まれたりしないのは、ヒロさんの人柄のおかげだろう。
「はい。伊桜里はミルクティーで良かったよね」
「…はい。ありがとうございます」
「どういたしまして。今日はね、美味しそうな抹茶のケーキを見つけたからそれにしてみたんだ」
お皿にキレイに盛られたケーキは本当に美味しそうで。
さっきまであった緊張などが一気にほぐれるのがわかった。