once more
慶 side

菜々美の溢れ出す涙を
指で拭った。


慶『何も考えるな。
菜々美は、何も悪くない。
菜々美の全部、
俺に預けろ。』


重なる唇。


ベッドへ連れて行き、
深い深いキスをして、
菜々美の肌に触れた。


傷だらけの菜々美を
愛した。


救いたかった。


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