いつかまた会う君へ
終わりからの始まり
ーもし皆さんが人生をやり直せるとしたらどこからやり直したいですか?ー
いつだっただろうか。冬がこんなに嫌いになってしまったのは。
「ーで、あるため...」
いつもの様に講義を聞いて、いつもの様に帰宅して...テレビを見たり、寝る準備をして...また朝起きて...。そんな暮らしが楽しくなく、嫌って訳でもない。
中学生の頃は仕事を楽しんで一人暮らしを満喫できると思っていた。
高校生になってから周りを見ていて、人は自分さえ良ければいい。という性格だということに気づいた。いくらいい性格の人でもその人に何かあったら助ける人はいるだろうか。
「...随分とひねくれたよな」
そんなことを思うようになった。
生きているのに楽しみなこともない。ただただ1日が過ぎ去っていくのを感じる。平和でいいのかもしれないが本当によかったか聞かれればそうは思えない...。
『......い、おーい』
誰かの声...なんで...
『寝起きは良くないんだね。』
「!!」
『そんな驚かないで欲しいね。これから説明するから。』
「だれ!?どうやって入ったの!?」
『ふむ...やっぱり驚くよね。まぁまずは説明を聞いて欲しい。』
「......」
びっくりして声が出ない...。
なにより...怖い。
『そんな怖がらないで欲しい。まずあなたの名前を教えてはくれないかな?』
「...佐々木...桜...」
『桜...あぁ...やっと...』
やっと...?なぜだか愛おしそうな顔をしている。
あったことなんてないはずなのに
「会ったことなんて...」
『何か言ったかい?』
「...なんでもない」
『僕の自己紹介がまだだったね。僕の名前は...朔月。君たちで言うところの天使さ。』
目の前の少女?に対する疑問が浮かんで仕方ない。なぜ、自分のことを僕と呼ぶのか。
天使?そんな存在...
「朔月さんはおとこの娘なの?」
『なっ...!?こんなに話して最初の質問それ!?』
色々疑問はあったがそれがとても気になってしまった...。
「あの...」
『僕はれっきとした女子だよ。聞いてくれないから自分から言うけど天使という存在は本当だよ。あと!僕のことは朔月でいい。』
色々ありすぎて頭が追いつかない...。
そして眠い。今は深夜の2時だ。
「ごめんなさい...今日はもう眠たくて...」
頭の処理が追いつく時にこの話をしたい。
そう思った。
『そうか、今は深夜だね。気を使えなかった...。この話はまた明日にしよう。明日は大学も休みだろう?』
そんな言葉を聞いて...深い眠りについてしまった。
ぴぴぴっ!
「...」
起きなきゃ...けど...眠たい...
このまま寝てたい...あ、今日休みか。
寝よう。このまま。
「あれ...」
何故か何か匂いがする...卵焼き...?なんだろう...
眠たい...
『おはよう。そろそろ起きて欲しいのが僕の心境なのだけど?せっかく作った朝ごはんも冷めてしまう。』
「...!」
『あ、起きたー?僕としてはまず、朝ごはんを食べて欲しいね。』
............
「!?...あなた誰!?」
そんなことを言ったあとにだんだんと昨日?昨夜?の記憶が蘇ってきた......。
そして自分の恥ずかしさに悶え死にそう...。
『その表情だと自分で思い出したみたいだね。
改めて自己紹介をしよう。僕の名前は朔月。見た目通り美少女だよ。』
「昨日は先に寝てしまってごめんなさい...。」
もう突っ込むのがめんどくさい。なんて思ってしまったのは言わないでおこう。
『美少女と言うことに突っ込んでよ!もう!』
「............」
『そんな冷めた目で見ないでくれるかな!?』
冷めた目で見ているのではなくもう呆れている。
同じことか。
『...まぁ朝ごはんを食べながらでも話そうか。』
私より年下なのに寝はしっかりしているのだろう。朝ごはんも美味しいし、洗濯物までしてくれている。
『それで、質問はあるかな?』
なんでもいいのだろうか...。ならなんだろう...。
「朔月は天使なんでしょう?」
自分で言うのもなんだが天使...という存在にはっきりと言って信じられない...。
『あぁ。僕は天使さ。』
ならなぜ...
「朝ごはんを作ってたけどもの触れるの...?」
ものにも触れて手も足もある。
天使や幽霊といえばものに触れないとか、薄くなっているイメージがある。
『ふむ...やはり信じられないよね。僕は物には触れるけど人には触れられないんだよ。...ね。』
いきなり触られそうになってびっくりしたが透けて通ってしまった。
『あと、君以外には見えないからそこの所忘れないでね。』
「わっ分かった。」
頭の中で処理が追いつかない...。
他に聞きたいことは沢山あるがこれ以上は聞いては行けない気がした。
『では!本題に入ろうとするか。唐突だが人生やり直してみないかな?』
唐突に謎の質問をされた。
「何を言っているの?」
『そんな真面目に返さないでくれよ。まるで僕がおかしなことを言っているみたいだろう?』
実際そうではないのか......
『君は今の現状に満足している?』
「...それは...」
そう返すとにこっと笑い言葉を返してきた。
『1度だけチャンスをあげよう。高校生からやり直してみない?』
その提案をうけてもし本当に出来るとしたらいいのかもしれない...だけど本当に変えられるだろうか。私が何か出来る力があるだろうか。
誰も信用できない私に何か出来るだろうか。
『僕も協力はするよ。でも今から言っておこう。未来を変えるのは君だ。君しかできない。僕はあくまでアドバイスしか出来ない。それだけは覚えておいて欲しい。』
......
『僕は君にやり直して欲しいと思っている。』
戻ってみて未来がこれより明るくなるかは分からない。けど...やり直してみるのはありではないかと思っている自分もいる。
「...分かった。やってみる。」
『その判断をしてくれて僕は嬉しいよ。』
ーもし、人生やり直せるとしたらあなたはやり直しますか?
......ー辛い運命が待っていたとしても。ー
いつだっただろうか。冬がこんなに嫌いになってしまったのは。
「ーで、あるため...」
いつもの様に講義を聞いて、いつもの様に帰宅して...テレビを見たり、寝る準備をして...また朝起きて...。そんな暮らしが楽しくなく、嫌って訳でもない。
中学生の頃は仕事を楽しんで一人暮らしを満喫できると思っていた。
高校生になってから周りを見ていて、人は自分さえ良ければいい。という性格だということに気づいた。いくらいい性格の人でもその人に何かあったら助ける人はいるだろうか。
「...随分とひねくれたよな」
そんなことを思うようになった。
生きているのに楽しみなこともない。ただただ1日が過ぎ去っていくのを感じる。平和でいいのかもしれないが本当によかったか聞かれればそうは思えない...。
『......い、おーい』
誰かの声...なんで...
『寝起きは良くないんだね。』
「!!」
『そんな驚かないで欲しいね。これから説明するから。』
「だれ!?どうやって入ったの!?」
『ふむ...やっぱり驚くよね。まぁまずは説明を聞いて欲しい。』
「......」
びっくりして声が出ない...。
なにより...怖い。
『そんな怖がらないで欲しい。まずあなたの名前を教えてはくれないかな?』
「...佐々木...桜...」
『桜...あぁ...やっと...』
やっと...?なぜだか愛おしそうな顔をしている。
あったことなんてないはずなのに
「会ったことなんて...」
『何か言ったかい?』
「...なんでもない」
『僕の自己紹介がまだだったね。僕の名前は...朔月。君たちで言うところの天使さ。』
目の前の少女?に対する疑問が浮かんで仕方ない。なぜ、自分のことを僕と呼ぶのか。
天使?そんな存在...
「朔月さんはおとこの娘なの?」
『なっ...!?こんなに話して最初の質問それ!?』
色々疑問はあったがそれがとても気になってしまった...。
「あの...」
『僕はれっきとした女子だよ。聞いてくれないから自分から言うけど天使という存在は本当だよ。あと!僕のことは朔月でいい。』
色々ありすぎて頭が追いつかない...。
そして眠い。今は深夜の2時だ。
「ごめんなさい...今日はもう眠たくて...」
頭の処理が追いつく時にこの話をしたい。
そう思った。
『そうか、今は深夜だね。気を使えなかった...。この話はまた明日にしよう。明日は大学も休みだろう?』
そんな言葉を聞いて...深い眠りについてしまった。
ぴぴぴっ!
「...」
起きなきゃ...けど...眠たい...
このまま寝てたい...あ、今日休みか。
寝よう。このまま。
「あれ...」
何故か何か匂いがする...卵焼き...?なんだろう...
眠たい...
『おはよう。そろそろ起きて欲しいのが僕の心境なのだけど?せっかく作った朝ごはんも冷めてしまう。』
「...!」
『あ、起きたー?僕としてはまず、朝ごはんを食べて欲しいね。』
............
「!?...あなた誰!?」
そんなことを言ったあとにだんだんと昨日?昨夜?の記憶が蘇ってきた......。
そして自分の恥ずかしさに悶え死にそう...。
『その表情だと自分で思い出したみたいだね。
改めて自己紹介をしよう。僕の名前は朔月。見た目通り美少女だよ。』
「昨日は先に寝てしまってごめんなさい...。」
もう突っ込むのがめんどくさい。なんて思ってしまったのは言わないでおこう。
『美少女と言うことに突っ込んでよ!もう!』
「............」
『そんな冷めた目で見ないでくれるかな!?』
冷めた目で見ているのではなくもう呆れている。
同じことか。
『...まぁ朝ごはんを食べながらでも話そうか。』
私より年下なのに寝はしっかりしているのだろう。朝ごはんも美味しいし、洗濯物までしてくれている。
『それで、質問はあるかな?』
なんでもいいのだろうか...。ならなんだろう...。
「朔月は天使なんでしょう?」
自分で言うのもなんだが天使...という存在にはっきりと言って信じられない...。
『あぁ。僕は天使さ。』
ならなぜ...
「朝ごはんを作ってたけどもの触れるの...?」
ものにも触れて手も足もある。
天使や幽霊といえばものに触れないとか、薄くなっているイメージがある。
『ふむ...やはり信じられないよね。僕は物には触れるけど人には触れられないんだよ。...ね。』
いきなり触られそうになってびっくりしたが透けて通ってしまった。
『あと、君以外には見えないからそこの所忘れないでね。』
「わっ分かった。」
頭の中で処理が追いつかない...。
他に聞きたいことは沢山あるがこれ以上は聞いては行けない気がした。
『では!本題に入ろうとするか。唐突だが人生やり直してみないかな?』
唐突に謎の質問をされた。
「何を言っているの?」
『そんな真面目に返さないでくれよ。まるで僕がおかしなことを言っているみたいだろう?』
実際そうではないのか......
『君は今の現状に満足している?』
「...それは...」
そう返すとにこっと笑い言葉を返してきた。
『1度だけチャンスをあげよう。高校生からやり直してみない?』
その提案をうけてもし本当に出来るとしたらいいのかもしれない...だけど本当に変えられるだろうか。私が何か出来る力があるだろうか。
誰も信用できない私に何か出来るだろうか。
『僕も協力はするよ。でも今から言っておこう。未来を変えるのは君だ。君しかできない。僕はあくまでアドバイスしか出来ない。それだけは覚えておいて欲しい。』
......
『僕は君にやり直して欲しいと思っている。』
戻ってみて未来がこれより明るくなるかは分からない。けど...やり直してみるのはありではないかと思っている自分もいる。
「...分かった。やってみる。」
『その判断をしてくれて僕は嬉しいよ。』
ーもし、人生やり直せるとしたらあなたはやり直しますか?
......ー辛い運命が待っていたとしても。ー
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