いつかまた会う君へ
「良くないに決まってるよね」
夜ご飯を食べたあと朔月に言われた
「何が?」
「何が?じゃなくて!お父さんとの関係が微妙なんでしょ?どうにかしなきゃ」
「どうにかって...」
どうしようもないからこまっているのに...
小さい頃は仲が良かったのにお母さんが亡くなってから何かが変わってしまった
お互い口数が減って話すことも減った
「僕からのアドバイスだけど、せっかくやり直したなら好きにやってみようよ。やらない場合の結末は知っているのだからさ」
大学になってからもその状況は変わらなかった
話すことも減って、一人暮らしを始めてから会わなかったし、連絡もなかった
「...でも...どうすればいいのか分からないんだよ...」
「簡単だよ。話をすればいい」
「何を話すの!?」
まさかかまって欲しいなんて言えないし...なんて言えばいいのか分からない。私が今、どうしたいのかが分からない...
「何を話したいなんて誰も考えてないよ。今自分が思っているありのままを伝えればいい。お姉さんはどうしたい?いいや、どう変わりたい?」
私がどう変わりたいか...
「お父さんと話をできる、あの頃に戻りたい」
「ならそれを伝えればいいよ!僕は応援してるよ!」
.........?
「今から!?」
「?あたりまえでしょ?思い立ったが吉日!って言うでしょ?」
「でも...今からって...」
いまさっき決めたことなのに今すぐってなんか心の準備が...
「あとで決意が変わるかもしれないでしょ?だから今じゃなきゃね。行ってらっしゃーい」
そして部屋を追い出されてしまった
...目の前にはお父さんがいた
「どうかした?」
待って!?深呼吸くらいさせて欲しかった...
「あのね...お父さん...」
「学校で何かあった!?」
「ちっ違うよ!?お願いがあるんだけど...」
「何?」
お父さんは私が小さい頃からとても優しい。
お願いは叶えてくれるし、私の話は聞いてくれていた。なんで私はそれを思い出せなかったんだろう
「こんなこと言われても困ると思うけど...あの...おっお父さんと前みたいに話がしたいんだ...よね...」
時間が止まっているように遅く感じる
「...」
お父さんはびっくりした顔をしていた
「あっ、じゃあおやすみ!」
「待って!お父さんと話してくれる...のか?」
どうしてそんなことを言うんだろう
「どういうこと?」
「お母さんが亡くなる前、お父さんは何もやっていなかった...悪いとは思っていたのに仕事しかしていなくて苦労しかかけていなかった...桜が怒っていると思ってたんだ」
お互い...勘違いしていたんだ...私はお父さんが無愛想な娘に愛想をつかしていると思っていた
「ははっ...お互い勘違いしてたんだね」
「だな」
それからリビングにいって2人で少し話していた
お母さんの昔の話とか、仕事の話とか
私が小さい頃の話とか
今まで話せなかった分、沢山話した
「おやすみ。お父さん」
「おやすみ」
今思うと盛大な勘違いをしていたことに笑いそうになった
なんだろう...この気持ち...久しぶりの感じがする
「おかえり」
「ただいま」
「話せた?」
「うん」
その時、朔月は笑顔だったのにどこか悲しい顔をしていた
「そういえば朔月のお父さん、お母さんはんな人だったの?」
朔月から両親の話を聞いたことがなかった
「お父さんもお母さんもすごく優しかったよ。お母さんは笑顔が素敵な人だったね」
「ご両親は...」
「生きてるよ。僕は恩返しを何も出来なかった...後悔してるよ。お母さんを悲しませてしまったからね」
「ごめん」
「お姉さんは悪くないよ!?」
なんだか謝らなきゃ行けない気がした
朔月はどこか悲しい顔をする時がある
本当は中学生くらいの少女...なのになんでこんなに大人びているんだろう...
「僕さ...お母さんが大好きなんだ」
「うん...?」
「お父さんはお母さんを悲しませたことがあるから恨んでるけどお母さんはいつでもこんな僕に優しかった。だから親孝行が出来ない自分が大嫌いだったんだよ。お姉さんは後悔しないでね」
なんて言葉を返せばいいのか分からなくなった
今にも泣きそうな顔をして言われてしまった
朔月はなにかとても悲しい過去があるのだと思った
夜ご飯を食べたあと朔月に言われた
「何が?」
「何が?じゃなくて!お父さんとの関係が微妙なんでしょ?どうにかしなきゃ」
「どうにかって...」
どうしようもないからこまっているのに...
小さい頃は仲が良かったのにお母さんが亡くなってから何かが変わってしまった
お互い口数が減って話すことも減った
「僕からのアドバイスだけど、せっかくやり直したなら好きにやってみようよ。やらない場合の結末は知っているのだからさ」
大学になってからもその状況は変わらなかった
話すことも減って、一人暮らしを始めてから会わなかったし、連絡もなかった
「...でも...どうすればいいのか分からないんだよ...」
「簡単だよ。話をすればいい」
「何を話すの!?」
まさかかまって欲しいなんて言えないし...なんて言えばいいのか分からない。私が今、どうしたいのかが分からない...
「何を話したいなんて誰も考えてないよ。今自分が思っているありのままを伝えればいい。お姉さんはどうしたい?いいや、どう変わりたい?」
私がどう変わりたいか...
「お父さんと話をできる、あの頃に戻りたい」
「ならそれを伝えればいいよ!僕は応援してるよ!」
.........?
「今から!?」
「?あたりまえでしょ?思い立ったが吉日!って言うでしょ?」
「でも...今からって...」
いまさっき決めたことなのに今すぐってなんか心の準備が...
「あとで決意が変わるかもしれないでしょ?だから今じゃなきゃね。行ってらっしゃーい」
そして部屋を追い出されてしまった
...目の前にはお父さんがいた
「どうかした?」
待って!?深呼吸くらいさせて欲しかった...
「あのね...お父さん...」
「学校で何かあった!?」
「ちっ違うよ!?お願いがあるんだけど...」
「何?」
お父さんは私が小さい頃からとても優しい。
お願いは叶えてくれるし、私の話は聞いてくれていた。なんで私はそれを思い出せなかったんだろう
「こんなこと言われても困ると思うけど...あの...おっお父さんと前みたいに話がしたいんだ...よね...」
時間が止まっているように遅く感じる
「...」
お父さんはびっくりした顔をしていた
「あっ、じゃあおやすみ!」
「待って!お父さんと話してくれる...のか?」
どうしてそんなことを言うんだろう
「どういうこと?」
「お母さんが亡くなる前、お父さんは何もやっていなかった...悪いとは思っていたのに仕事しかしていなくて苦労しかかけていなかった...桜が怒っていると思ってたんだ」
お互い...勘違いしていたんだ...私はお父さんが無愛想な娘に愛想をつかしていると思っていた
「ははっ...お互い勘違いしてたんだね」
「だな」
それからリビングにいって2人で少し話していた
お母さんの昔の話とか、仕事の話とか
私が小さい頃の話とか
今まで話せなかった分、沢山話した
「おやすみ。お父さん」
「おやすみ」
今思うと盛大な勘違いをしていたことに笑いそうになった
なんだろう...この気持ち...久しぶりの感じがする
「おかえり」
「ただいま」
「話せた?」
「うん」
その時、朔月は笑顔だったのにどこか悲しい顔をしていた
「そういえば朔月のお父さん、お母さんはんな人だったの?」
朔月から両親の話を聞いたことがなかった
「お父さんもお母さんもすごく優しかったよ。お母さんは笑顔が素敵な人だったね」
「ご両親は...」
「生きてるよ。僕は恩返しを何も出来なかった...後悔してるよ。お母さんを悲しませてしまったからね」
「ごめん」
「お姉さんは悪くないよ!?」
なんだか謝らなきゃ行けない気がした
朔月はどこか悲しい顔をする時がある
本当は中学生くらいの少女...なのになんでこんなに大人びているんだろう...
「僕さ...お母さんが大好きなんだ」
「うん...?」
「お父さんはお母さんを悲しませたことがあるから恨んでるけどお母さんはいつでもこんな僕に優しかった。だから親孝行が出来ない自分が大嫌いだったんだよ。お姉さんは後悔しないでね」
なんて言葉を返せばいいのか分からなくなった
今にも泣きそうな顔をして言われてしまった
朔月はなにかとても悲しい過去があるのだと思った