契約結婚の陰に隠された真実の愛〜言葉に出来ない気持ち〜

第一章 運命の出会い

私は早坂亜実、誕生日が来ると四十歳を迎える。

ある日、横断歩道を渡ろうとしている婦人がいたその時、猛スピードで向かってくるオートバイとその夫人は接触事故を起こした。

私はその婦人に駆け寄り、声をかけた。

「大丈夫ですか」

「ご親切にありがとうございます。イタタッ」

「すみません、今警察に連絡しました」

オートバイの男性は婦人に声をかけ、しばらくすると、警察がやって来た。
婦人は怪我をしているため、救急車で病院へ行くことになった。

現状を確認して、警察へ行くことになった、あれ私？何故か私が・・・
オートバイの男性が婦人の入院費や治療費を支払うことで決着がついた。

私はいろいろ婦人に伝えなければならないので、病院へ向かった。

「大丈夫ですか」

「いろいろご親切にありがとうございます、私は桐生不動産会長の桐生稲子と申します。お嬢さんのお名前は？」

えっあの桐生不動産会長？

「私は早坂亜実と申します。でもお嬢さんじゃありません、もうすぐ四十歳なんです」

「あら、見えないわ、うちの息子と同じくらいかと思いました」

「息子さんおいくつですか」

「二十七歳よ」

若い、私はそんな年に見える訳ないからお世辞を言ってくれてるんだなと思った。

「息子のお嫁さんになってくれないかしら」

「えっ、あの、息子さんには彼女いますよ、それに私みたいなおばさんは相手にしませんよ」

「そうかしら」

そこへ彼が現れた。桐生柊との出会いである。