契約結婚の陰に隠された真実の愛〜言葉に出来ない気持ち〜
「亜実、どうした？」

「私、社長のなんですか？」

私は社長に聞いた、キスしてくれたり、抱きしめてくれたりするが、社長は一言も愛の言葉を言ってくれない。

そう、社長が私を本気で好きになる訳がない、だから、性的な相手なのかな。
たとえそうだとしても、私に性的魅力があるとは思えない。
どういう事なのかまったくわからない。

社長は黙っていた(お前は俺の全てだ、亜実にキスをするとドキドキする、抱きしめると胸が熱くなる、お前を考えない日は無い、この俺の気持ちを言葉に出来ない)

彼はまぶたを閉じて何も言わなかった。

「社長、私はどんどん社長に惹かれている自分がいると自覚して焦りました、だって社長はイケメンで彼女いるんだろうし、私なんて相手にしないだろうと思っていました、だから社長がキスしてくれたり、抱きしめてくれたりすると嬉しいですでもなんで私にキスしたり、抱きしめたりするのかわかりません、私は社長の何ですか」

涙が止まらない、私はしばらく泣いていた。
彼は何も言わず、私を抱きしめてくれた。
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