契約結婚の陰に隠された真実の愛〜言葉に出来ない気持ち〜
次の日会長の元へ向かった。
「亜実ちゃんどうしたの?心配事?」
「あのう、会長、寿愛佳さんってご存知ですか」
会長の顔が一瞬強張った。
「知ってるわ、以前柊が結婚したいって言ってた子よ、あの子二十二歳だったからまだ結婚は早いって反対したの、しかも相手のお嬢さんは十八歳だったから」
私は黙って会長の話を聞いた。
「幸い相手のお嬢さんが結婚の意思がなくて別れたみたいだけど、もし相手のお嬢さんも結婚を望んでいたら、柊はいまここには居なかったでしょうね、それだけ好きだったわ」
「そうだったんですか」
「彼女がどうかしたの?」
「柊さんとやり直したいって尋ねて来たんです」
「えっそうなの?柊はその事知ってるの」
「話しました、携帯番号が書いてあるメモを渡してほしいと頼まれたので柊さんに渡しました」
「柊はなんて?」
「メモを破り捨てて、俺はもう結婚してるから無理って」
「そう」
「でも、柊さん今でも彼女のこと好きだと思うんです」
「そうかしら、今は亜実ちゃんが大好きよ」
「そんな事ありません」
私達は契約結婚だからと喉まで出かかった。
私は彼には愛されていない。
「亜実ちゃんどうしたの?心配事?」
「あのう、会長、寿愛佳さんってご存知ですか」
会長の顔が一瞬強張った。
「知ってるわ、以前柊が結婚したいって言ってた子よ、あの子二十二歳だったからまだ結婚は早いって反対したの、しかも相手のお嬢さんは十八歳だったから」
私は黙って会長の話を聞いた。
「幸い相手のお嬢さんが結婚の意思がなくて別れたみたいだけど、もし相手のお嬢さんも結婚を望んでいたら、柊はいまここには居なかったでしょうね、それだけ好きだったわ」
「そうだったんですか」
「彼女がどうかしたの?」
「柊さんとやり直したいって尋ねて来たんです」
「えっそうなの?柊はその事知ってるの」
「話しました、携帯番号が書いてあるメモを渡してほしいと頼まれたので柊さんに渡しました」
「柊はなんて?」
「メモを破り捨てて、俺はもう結婚してるから無理って」
「そう」
「でも、柊さん今でも彼女のこと好きだと思うんです」
「そうかしら、今は亜実ちゃんが大好きよ」
「そんな事ありません」
私達は契約結婚だからと喉まで出かかった。
私は彼には愛されていない。