契約結婚の陰に隠された真実の愛〜言葉に出来ない気持ち〜
彼は仕事から戻り部屋が片付いていることに気づく、そして食事が出来ていることも・・・
遅れて滝沢さんが彼のマンションに到着した。

「滝沢、部屋の片付けは誰がやってくれたんだ」

「はい、ハウスクリーニングを頼みました」

「食事は誰が作ったんだ」

「はい、食事とハウスクリーニング出来る方に頼みました、食事を召し上がってみてください、もしお気に召さなければ変更いたします」

彼は食事を食べ始めた。
彼の表情が変わった「うまい」そう言って全て平らげた。

「すげえうまい、俺好みの味だ」

「そうですか、では雇ってもよろしいですか?」

「任せる」

「かしこまりました」

「あと、ピーマンNGと伝えておけ」

「はい」

滝沢さんは私に電話をくれた。

『全て平らげました、亜実さんさすがです』

『そうですか、よかった』

『明日から引き続きよろしくお願いします』

『了解しました』

よかった、彼が食事を食べてくれて元気になってくれれば、私の役目は終わると思った。
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