契約結婚の陰に隠された真実の愛〜言葉に出来ない気持ち〜
次の日も私は彼のマンションへ向かった。
部屋のクリーニングをして、食事の材料の買い出しに行った。

今日は何にしようかな・・・
あっそうだ、チーズインハンバーグにしよう、彼が大好きなメニューだから・・・
私の得意料理でもある。
そしてナイトテーブルにジャスミン茶を置く。

大変もう帰らないと彼が帰宅しちゃう。
急いでドアを閉めた、エレベーターが上がってくる、まずい、私はエレベーターの横に置いてある観葉植物の影に隠れた。

エレベーターから降りてきたのは彼だった。
久しぶりに彼を見た。

 (柊さん)

心の中で彼の名前を呼んだ。
声に出していないはずなのに、彼は振り向いた。

 (うそ、声出してないのに聞こえたの?)

そこへ滝沢さんがやって来た。

「社長、どうかされましたか?」

「今、俺、呼ばれたような・・・」

「誰もいないですよ」

「そうだな」

彼は部屋に入った。
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