ラヴシークレットスクール ~消し去れない恋心の行方
「・・・・・どうしてです?」
『八嶋クンに送って行ってもらったあの日の後も、考えちゃうの・・・・入江先生のことを。フラれて諦めなきゃいけないってわかっているのに。』
こんな自分はひどいとわかっていながらも正直に話したあたし
八嶋クンにけなされても仕方がない
それぐらいのことを
あたしは言っているんだから
それなのに八嶋クンはあの爽やかな笑みを覗かせ、
「僕は高島先生の一番近くにいたかったのですが・・・・高島先生にとって、一番近くにいる男は僕ではなさそうですね」
あたしのひどい告白に理解を示すようなことを言ってくれた。
しかも、謎の推測付きで。
『ゴメン・・・それにあたし、そんな人、いないよ・・・』
「そうでもないみたいですけど・・・・」
そう言いながら、八嶋クンはあたしから視線を外し
職員室の出入り口のほうを見た。
「おはようございます。入江先生、今朝は早いですね。」
「おはよ。片付けなきゃいけない書類が積みあがっているんでね。」
あたし達の話題の中心である入江先生が出勤してきたからだ。