ラヴシークレットスクール ~消し去れない恋心の行方



いっそこのまま結婚・・・・ですか・・・?!

いっそこのままウチに帰りたくないです
・・・・そう言おうと思ったのに


ずっとずっと彼の傍にいたい
その想いだけで

今日の今からの過ごし方しか
考えていなかった

でも
入江先生は
今日だけじゃなくて
これからのことを考えてくれていた


すごく凄く嬉しいけれど

正直なところ
今日はなんだか・・・まさかの展開が続いて



現実なのか
それとも
あたしお得意の妄想なのか

わからなくなってきたよ・・・


『あたし・・・なんかでいいんですか?結婚相手。』


思い切って聞いてみた

彼の想いが詰まったベクトルが
違う方向に行く前に

ううん

彼の想いの詰まったベクトルが
違う方向に行ってしまわないように
そう願いをこめて

あたし史上
最高で
最強な
質問

だから、さすがのあたしも
土壇場で息を呑んで彼の答を待ったのに





「ああ。」

まさかの入江先生の即答。


『ホントに?』

「ああ、高島がいい・・・・いや、違うな。」

『えっ?やっぱり違う?』


結婚相手があたしでいいのかって聞いてきて
高島がいいって言っておきながら
違うなって・・・・

あたしのドキドキ度合いを
グイグイ上げておいて
ど~んと下げるとか

入江先生ってば、どんだけSなのさ・・・・


って
実のところ、あたしなんかでいいの?







「入江茜か・・・いいな。それとも俺が高島を名乗る?・・・・なんてな。」


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