ラヴシークレットスクール ~消し去れない恋心の行方


「お客様・・・この商品ですが、一応レンタル品として取り扱っているのですが。」

「レンタル?あっ、そうですよね・・・」


ちょっとガッカリした様子を隠しきれていない入江先生。
いつも涼しげな入江先生からは想像できないその姿を目の当たりにすると
どうにかしてあげたくなっちゃうじゃないですか~


「お急ぎですか?」


どうやら店員さんも同じ感覚だったようで・・


「すごく急いでます。」

「も、もしかして、授かり婚とか?」


もはや親切のおばちゃんかってぐらいグイグイ質問してくる店員さん。
授かり婚っていきなり聞いちゃう?

っていうか
あたし、入江先生とそんな関係になってないし・・・


「いえ、そうではないのですが・・・・今晩、使いたいんです。」

今晩って・・

あたし
親にも美咲にもなんにも言ってないし

入江先生
もしかしてあたしと駆け落ちしようかとか思ってる?!

< 22 / 202 >

この作品をシェア

pagetop