ラヴシークレットスクール ~消し去れない恋心の行方


「関係なさそうじゃない顔、してましたけど。」

『じゃあ、どんな顔に見えました?』

「入江さんのコトが好きって顔。」


意地悪な笑みを浮かべたその人からそんなことを言われたあたしのムカつきのベクトルは

『・・・関係ないですから、あたし。』

いけないとわかっていながらもその人のほうに向いてしまった。


的を得た指摘
そうじゃないって否定できない自分

それは自分のせい
この人に憤りを感じるのは
おそらく筋違いなんだろう

自分のとった失礼な態度を
謝ったほうがいいかも
そんなことを思い始めた時だった。



「自分から舞台を降りてしまうのね。」

『・・・?』

「過去の蒼井さんと闘う前に。」


入江先生とハグできる関係で
蒼井の名前を知っている
真里さんという名のこの人


「あなたなら、入江さんの心に居座る蒼井さんに太刀打ちできる人・・・そう思ったんだけどね、高島さん。」


蒼井に対する入江先生の気持ちだけでなく
あたしの名前まで知ってるこの人は

いったい誰・・・・?


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