お助け部ッ☆
「ハイオク満タンで!」
………はい?
『ここはガソリンスタンドか!?』
「それいいな」
大和先輩!?
「賛成の人ー?」
あたし以外手ぇあげてるし!!
「姫ちゃん不満なのぉ?」
「莉央…意味わかんない」
2人も謎めいた顔してるし。
「だからハイオク満タンだって」
仁がキョトンした顔で言う。
殴っていい?コイツ殴っていい?
「俺らが乗ってきた車。
淳之介が道間違えまくったせーで無駄な時間とガソリンを使っちまったんだよ」
あぁ。だから8時間もかかったんだ。
「で、ガス欠なりそうだから、ハイオク満タンで。…ガソリン代くれってこと」
翔平が追加説明してくれた。
「そ、そんなことでいいんですか?」
た…中田さんが心配気に言った。
普通はそういう反応だよね?
あたしの常識が正しいことに安心する。
「ガソリン代だぞ!?今すげぇ高いぞ!?」
翼先輩が電卓と家計簿片手に叫んだ。
主婦かよ。
「そんなことで、とか言うならもう一個追加」
竜也がニッと笑って言った。